コンサルティングサービス

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消費財

認識

国内市場の落ち込みと、アジアの台頭。そして更には南米やアフリカ等までの広がり。
打って出れば百戦錬磨の欧米系企業と、地の利を活かした現地企業に各個撃破され、
国内に残れば少ないパイを奪い合う消耗戦に巻き込まれる。
気がつけば思っていた以上に浸透しつつあるウェブチャネルも無視できないが、
ウェブの世界は、実際のところ、正直良く分からない。
ただ、製品は誰にも負けないという自信がある。
何とかやりようは無いものか、、、

消費財メーカーの経営者とお会いすると、最終的にはこのような問題意識に行き着くことが増えているように思います。

一方で、「消費財」とは、人々が日々購入し、使うものですが、
自社製品について、どのような顧客が、どのような気持ちで使っているのでしょうか?
それによってどのような喜びを得ていて、その時、どんな表情をしているのでしょうか?

こういった問いかけに胸を張って答えるのは、経営者であっても実は難しい。
海外はもちろん、国内市場においても同様です。
しかし、この問いかけに答えなければ、
「誰のためにどんなものを作るのか?」
という消費財メーカーの基本方針を定めることができません。

世の中は複雑になっているように見えます。
しかし、だからこそ、
「自社の製品は、消費者になぜ買って頂けているのか?」
というシンプルですが本質的な問いかけに答えられるか否かが、
消費財メーカーの経営の良し悪しを決めている。そのように考えています。

従って、CDIがコンサルティング依頼を受ける際にも、まずはこのシンプルな問いについて、
お話をお伺いし、共に頭を捻るところから始めます。
そこには、精緻華麗なフレームワークや驚天動地のコンセプトはありません。
むしろ、そのような「上モノ」に逃げたくなる気持ちを抑え、
「ものを作ってひとを喜ばせる」というメーカーの原点に立ち返ったところからはじめて、
「色眼鏡」の無い、真に効果的な戦略を考えるスタートラインに立てるのだと考えています。

主要なコンサルティングテーマ

ブランドポジショニングの再構築支援

消費財メーカーでは、これまでの日本市場の成熟化に伴うニーズの多様化、
及び海外市場の拡大に伴い、ブランドが乱立しがちな傾向にあります。
また、そもそもブランド自体も、数十年前に時流を捉えて開発されたものの、
当時の主要顧客と共に「老化」が進んでおり、このままだと衰退を迎えかねない
といった状況に置かれている場合も少なくありません。
このような状況では、逆説的ですが、一旦自社ブランドのことを忘れ、
起業家(或いは創業者)になったつもりで、今の世の中をフラットに見つめ直すことが大切です。

顧客は何を求めており、これからは何を求めるようになるのか。
流通はどのような進化を遂げているのか。
競合はどのような取り組みを通じて世の中についていこうとしているのか。

こうした問いを携えて、素直な目で広く世の中を見ていると、
これまで自社ブランドの色眼鏡をかけていたが故に見えてこなかった
「顧客や流通は求めているけれど、自社も競合も押さえられていない部分(つまり、機会)」が、
エアポケットのようにあちらこちらに存在していることが、見えてきます。
あとは、自社の抱える複数のブランドと機会を見比べた上で、
どこであれば自社で押さえられるのか、押さえるためにはどのように生まれ変わるべきか、
といったことを考えていけば良いのです。
一見遠回りに見えますが、世の中の流れの先を見通すことで、
骨太でぶれない方針を描くことができるように考えています。

なお、実はこのような方針の策定は、他社との提携(特に海外)においても有効です。
交渉事では、目先の妥結に目を奪われず、最後までぶれない方針を貫いた方が勝つからです。
その意味では、提携交渉に向かう前にも、上記のような思考実験を一度行ってみた上で、
「提携を通じて獲得したい機会は何なのか?」を考えてみることをおすすめします。

ケース事例

  • 雑貨製造・小売事業者のブランド再構築支援
  • 食品メーカーの特定製品カテゴリーに関するマーケティング・販売戦略策定支援
  • 化粧品メーカーの中国におけるブランドポジショニング再構築及び実行支援
  • 化粧品メーカーの中国におけるブランドポジショニング監査
  • ラグジュアリーメーカーの中国・ASEANにおけるブランドポジショニング再構築及び実行支援
  • アパレル製造・小売事業者の事業戦略策定支援
  • 小売事業者の戦略策定支援、等

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